「うちのホームページ、スマホで開くと、写真が出てくるまでしばらく真っ白なんです」——施工事例を増やしたばかりのお客様から、こんなご相談をいただきました。調べてみると、スマホで撮った写真を、そのままの大きさで何十枚も載せていたのが原因でした。表示が遅いと、お客様は待たずに戻ってしまいます。今回は、ホームページの速さを無料で測る方法と、直す順番をお話しします。
1. まず無料で測る(PageSpeed Insights)
自分のパソコンで開くと速く感じても、お客様のスマホでは遅いことがあります。まずはGoogleの無料ツール「PageSpeed Insights」で測ってみましょう。
- PageSpeed Insightsを開き、自社のホームページのアドレスを入れて「分析」を押す
- 結果は「携帯電話」と「デスクトップ」に分かれて出る。見るのは「携帯電話」のほう
- トップページだけでなく、写真の多い「施工事例」や「商品」のページも測っておく
登録もインストールも要りません。1ページ1分ほどで結果が出ます。
2. 合格の目安は3つの数字
結果の画面には、Googleが「ウェブに関する主な指標(Core Web Vitals)」と呼ぶ数字が出ます。難しく見えますが、見るのは次の3つだけです。
| 指標 | 何を表すか | 「良好」の目安 |
|---|---|---|
| LCP | いちばん大きな写真や見出しが表示されるまでの時間 | 2.5秒以内 |
| INP | ボタンを押してから、画面が反応するまでの時間 | 200ミリ秒以内 |
| CLS | 読んでいる途中で、画面がガクッとずれる量 | 0.1以下 |
3つのうち、小さな会社のホームページで引っかかりやすいのはLCPです。ここが赤や黄色になっているなら、多くの場合、原因は写真です。なお、アクセスの少ないページでは実際の利用者の数字が出ず、「シミュレーション」の結果だけが出ることがあります。その場合も目安として十分使えます。
3. いちばん効くのは「写真を縮める」こと
いまのスマホで撮った写真は、横4,000ピクセル前後・1枚3〜5MBほどあります。ホームページで表示される大きさは、パソコンでも横1,000〜1,600ピクセルほどなので、そのまま載せると、見えない部分のために何倍ものデータを読み込ませていることになります。
- 横幅を縮める:ホームページ用は横1,200〜1,600ピクセルあれば十分きれいに見える
- 容量を確かめる:1枚200KB前後を目安にする(Windowsならファイルを右クリック→「プロパティ」で分かる)
- WebP(ウェブピー)形式にする:同じ見た目のまま、JPEGより容量を小さくできる画像の形式。主なブラウザはすべて対応している
- 下のほうの写真は後から読み込む:画面に入ってから読み込む設定(遅延読み込み)にすると、最初の表示が速くなる。ただし一番上の大きな写真は対象から外す
WordPressなどで作ったホームページなら、写真を自動で縮めてくれる機能や追加機能(プラグイン)もあります。ただ、載せる前に縮めておくのがいちばん確実です。
4. 写真のほかに見直すところ
写真を縮めても遅いままなら、次のところも見直します。
- 使っていない追加機能(プラグイン):入れただけで使っていない機能が、毎回読み込まれていることがある
- トップページの大きな動画やスライドショー:見栄えはよくても、スマホでは重くなりやすい。写真1枚に替えるだけで速くなることも
- 契約しているサーバー:何年も前に契約した古いプランのままだと、そもそも応答が遅いことがある
直したら、もう一度PageSpeed Insightsで測って、数字が良くなったかを確かめましょう。スマホでの見え方そのものについては、「スマホで見ると損をしている。よくある3つのつまずき」も合わせてご覧ください。
私達の現場から
私達がホームページを作るときは、お預かりした写真を1枚ずつ、表示する大きさに合わせて縮めてから載せています。冒頭のお客様のページも、写真を縮めて形式を変えただけで、施工事例のページの読み込みが目に見えて速くなりました。写真の内容は1枚も変えていません。
「うちのホームページは速いのか遅いのか、よく分からない」という方も、お気軽にご相談ください。測るところから一緒に確認します。
まとめ
- 表示が遅いと、お客様は待たずに戻ってしまう。まずはPageSpeed Insights(無料)で「携帯電話」の結果を見る
- 目安はLCP 2.5秒以内・INP 200ミリ秒以内・CLS 0.1以下。小さな会社のサイトで引っかかりやすいのはLCP
- いちばん効くのは写真を縮めること。横1,200〜1,600ピクセル・1枚200KB前後・WebP形式を目安に
- それでも遅ければ、使っていない追加機能・トップの動画・古いサーバーを見直す
- 直したらもう一度測って、良くなったかを確かめる